奥穂高岳・北穂高岳 星空編 [列島紀行 北アルプス]
北アルプス山行 奥穂高岳 ( 3190m ) ・ 北穂高岳 ( 3106m ) 3日間 ~ 星空編 ~
氷河が2万年前に削ってできた涸沢カールに、深夜、独りたたずむ
見上げればそこには、この星を取り巻く、私たちの銀河のすがたが見える
2000億個の恒星とその恒星の周りにある膨大な数の惑星からなる、私たちのこの銀河
地球が1年かけて太陽のまわりを周るように、
太陽系自身も、私たちのこの渦巻き銀河のなかを、1周2億年かけて周っている
そして銀河は、数百個単位で集まりさらに大きな 「 銀河団 」 を形成し、
さらにその銀河団がいくつも集まって、もっと大きな 「 超銀河団 」 という集団を形成している
宇宙には、数億個の 「 銀河 」 があるという
ここは、宇宙の片隅にある小さな銀河の、とある惑星にしか過ぎない
宇宙を感じるしんとした静寂のなかで、月光が、
この星の大地を照らし出していた
かつてこの星で繁栄を誇った恐竜たちも、この星空のもとで、静かに眠りについたのだろう
この惑星に、今までどのようなシーンがあったのだろう
この銀河に、いかなる時間が流れてきたのであろう
星空を眺めながら、この銀河と宇宙に思いを馳せていると、
この惑星に恐竜がいた時代、それさえ、そう遠い昔の話ではないのだなという気がする
宇宙は、この星の盛衰さえひとつのドラマにしか過ぎないような、そんな長い旅をしている
無窮の時間と広大な宇宙のなかで、この惑星に生まれた私
私は、自分が手にする時間がわずかであることを忘れずに、
この星で、その時間をいかに生きるかということだけを見つめていたい
タグ:北アルプス
2008-09-22 22:40
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