奥穂高岳・北穂高岳 3日目 [列島紀行 北アルプス]
北アルプス 奥穂高岳 ( 3190m ) ・ 北穂高岳 ( 3106m ) 3日間 ~ 3日目 ~
濃紺の空が、徐々に明るんでくる
前日泊まった穂高岳山荘を出発し、奥穂高岳の山頂を目指して登ってゆく
標高を上げるにつれ、笠ヶ岳が顔をのぞかせてくる
ジャンダルム
すでに何人かその頂きに立っているのが見える
容易には人を寄せ付けないその姿は、まるで雲上の要塞のようである
毎年、重大な遭難のニュースがある
ここで滑落すれば、100mや200mは軽く墜ちますね
標高第3位 奥穂高岳 ( 3190m ) 頂上
焼岳や乗鞍岳へと連なる山並み
ジャンダルムと、遠くに浮かぶ白山
蒼い空と、爽やかな空気が、すがすがしい
奥穂より見る槍ヶ岳
涸沢カールにある涸沢ヒュッテと涸沢小屋
穂高岳山荘から笠ヶ岳
奥穂高へのルート
道標となる→や〇といったペイントをたよりに登ってゆく
涸沢岳へと向かう
高峰の魅力のひとつは、こうした雲上のトレッキングにある
標高第8位 涸沢岳 ( 3110m ) 頂上
東に見える常念岳と、遠く八ヶ岳のシルエット
奥穂高岳と涸沢岳をつなぐ稜線に建つ、穂高岳山荘
ザイテングラードを下ってゆく
ふたたび涸沢へ
好奇心に誘われ、人生を駆け抜ける
高峰の世界に対するひとつの充足感を胸にして、北アルプスをあとにした
さらば穂高! さらば涸沢よ!
限りある我が人生のひとかけら・・・
五感に受けるすべてを、記憶に刻み付けるようにして味わう北アルプス山行であった
上高地
奥穂高岳・北穂高岳 2日目 [列島紀行 北アルプス]
北アルプス山行 奥穂高岳 ( 3190m ) ・ 北穂高岳 ( 3106m ) 3日間 ~ 2日目 ~
涸沢岳との縦走路
奥穂高岳・前穂高岳
北穂からの槍ヶ岳
槍ヶ岳と北穂を結ぶ稜線 ・ 大キレット
その大キレットを、何人か縦走しているのが見える
かつての氷河の底を、いまは歩く
奥穂高岳・北穂高岳 星空編 [列島紀行 北アルプス]
北アルプス山行 奥穂高岳 ( 3190m ) ・ 北穂高岳 ( 3106m ) 3日間 ~ 星空編 ~
氷河が2万年前に削ってできた涸沢カールに、深夜、独りたたずむ
見上げればそこには、この星を取り巻く、私たちの銀河のすがたが見える
2000億個の恒星とその恒星の周りにある膨大な数の惑星からなる、私たちのこの銀河
地球が1年かけて太陽のまわりを周るように、
太陽系自身も、私たちのこの渦巻き銀河のなかを、1周2億年かけて周っている
そして銀河は、数百個単位で集まりさらに大きな 「 銀河団 」 を形成し、
さらにその銀河団がいくつも集まって、もっと大きな 「 超銀河団 」 という集団を形成している
宇宙には、数億個の 「 銀河 」 があるという
ここは、宇宙の片隅にある小さな銀河の、とある惑星にしか過ぎない
宇宙を感じるしんとした静寂のなかで、月光が、
この星の大地を照らし出していた
かつてこの星で繁栄を誇った恐竜たちも、この星空のもとで、静かに眠りについたのだろう
この惑星に、今までどのようなシーンがあったのだろう
この銀河に、いかなる時間が流れてきたのであろう
星空を眺めながら、この銀河と宇宙に思いを馳せていると、
この惑星に恐竜がいた時代、それさえ、そう遠い昔の話ではないのだなという気がする
宇宙は、この星の盛衰さえひとつのドラマにしか過ぎないような、そんな長い旅をしている
無窮の時間と広大な宇宙のなかで、この惑星に生まれた私
私は、自分が手にする時間がわずかであることを忘れずに、
この星で、その時間をいかに生きるかということだけを見つめていたい
タグ:北アルプス
奥穂高岳・北穂高岳 1日目 [列島紀行 北アルプス]
北アルプス山行 奥穂高岳 ( 3190m ) ・ 北穂高岳 ( 3106m ) 3日間 ~ 1日目 ~
涸沢を目指し、北アルプスの奥へと踏み込んでゆこう
アルピニストの聖地 ・ 涸沢
前穂高岳 ~ 吊尾根 ~ 奥穂高岳、 涸沢小屋
涸沢小屋で明日に備える